クリニックについて

CONCEPT

めぐるいのちの輪

所長である守屋医師は、医師になった25年前から10年ほどを「家庭医」として診療所で外来や訪問診療をしていました。
風邪をひいた人、どこかが痛い人、高血圧などの生活習慣病と呼ばれた慢性病の人、心がつらい人、癌の人、認知症の人、
などたくさんの人を診てきました。そんな中で、薬を出してその時は良くなっても何度も繰り返し同じ症状で受診される方がおられ、
薬で症状だけ改善しても根本的な解決になっていないことを痛感したことがありました。
胃潰瘍の症状で何度も来られた30代の工場勤務の男性、毎月必ず風邪で発熱して受診された5歳の女の子…。
また、何十年来軽いうつ症状で抗うつ薬を飲んでいても何も変わらない30代の女性も、西洋薬を処方するだけの医療の限界をしみじみ感じさせられました。
内科系の治療が、ほぼ薬の処方だけになっている現代医学。
薬で改善しない、薬で改善しても繰り返す人たちに出会い、もっと他になにかできることがあるのではないか？と思い始めたのでした。

西洋医学は、診療所に受診される方の9割には無力である。
そう感じた医師7〜8年目でした。

そこから、真に健康であるとはどういう状態なのか？
そのために医者は何ができるのか？を西洋医学を飛び越えて探求し始めました。

漢方薬や鍼治療を自ら実践しながら学び、アーユルヴェーダやチベット医学の概要を学び、整体や各種セラピーやヒーリング、心理療法なども触れてきました。
また、自然栽培をやってみたり自給自足を目指してみたことで、自然や暮らしの仕組みとそれが健康に与える影響も感じてきました。広く浅く医療の関連分野に触れ、そして一番には自分の心身の健康を探求して一つたどり着いたのが、
「循環していること」が健康である大事な条件であることでした。

日々、疲れを睡眠や体操などでリセットすること。ちゃんと身体に必要な栄養素をとって、不要なものがちゃんと排泄されること。
感情を我慢して溜まり続けることなく、心がすっきりしていること。
このような基礎があることが、身体に備わった治癒力が充分に働く条件なのだと思います。

からだも心も健やかに循環していること。
そのためには、日々の暮らしも、社会も、地球の自然も、全てが循環して持続可能であること。

人が生きている世界は全てつながっています。
空気、水、大地が健やかでなければ、人も健やかでいられません。

また、健診医として働く人をたくさんみてきた経験から、職場の状態が個人の健康に与える影響の大きさも実感しています。
社会システムも、地球環境も、それらと密接に関わる人の暮らしも、持続可能ではなくなってきている現代。
そこに暮らす私たちの心身も同じではないでしょうか？

心身が日々循環して健やかになることを通して、全てのいのちが健やかにめぐり、輪になりつながっていく。
このクリニックとセラピールームと農園という場で、持続可能な循環する世界に向かう世界の一端を担っていきたいと思っています。

新しい世界の、新しい医療。
健やかにめぐるいのちの輪。

INTRODUCTION